やけど(熱傷)とは、熱湯や油などの熱により皮膚の損傷が起こる病気です。 湯たんぽなどでじわじわと皮膚に損傷を及ぼす低温熱傷なども多くなっています。
やけどした部位には発赤、腫れ、水ぶくれ、痛みが現れます。 深さ・面積・部位や、年齢・受傷時の健康状態によって重傷度が異なります。皮膚の弱い乳幼児や高齢者が重症になりやすく、また、熱傷が深く面積が広いほど重症になります。
熱傷の深さによって1度、2度、3度の熱傷に分類されます。
1度熱傷(表皮熱傷) | 表皮のみが障害を受けて、皮膚の赤みと軽い腫れ、ヒリヒリする感じがある軽症タイプです。通常は外用療法で傷あとがほとんど残らず治癒します。 |
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2度熱傷(真皮熱傷) | 表皮の下の真皮にまで達する熱傷です。やけど部分に水泡ができ、全体的に赤みとヒリヒリとした強い痛みを感じます。外用療法を行いますが、真皮の深いところのやけどは傷あとが残る可能性があります。 |
3度熱傷(皮膚全層熱傷) | 皮膚は神経まで熱で壊されているため、痛みを感じません。皮膚表面は白色や黒色になり、厚いかさぶたに覆われることもあります。傷治りが悪く、深い潰瘍となった場合は手術が必要なこともあります。 |
1度熱傷(表皮熱傷) |
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表皮のみが障害を受けて、皮膚の赤みと軽い腫れ、ヒリヒリする感じがある軽症タイプです。通常は外用療法で傷あとがほとんど残らず治癒します。 |
2度熱傷(真皮熱傷) |
表皮の下の真皮にまで達する熱傷です。やけど部分に水泡ができ、全体的に赤みとヒリヒリとした強い痛みを感じます。外用療法を行いますが、真皮の深いところのやけどは傷あとが残る可能性があります。 |
3度熱傷(皮膚全層熱傷) |
皮膚は神経まで熱で壊されているため、痛みを感じません。皮膚表面は白色や黒色になり、厚いかさぶたに覆われることもあります。傷治りが悪く、深い潰瘍となった場合は手術が必要なこともあります。 |
やけどの処置は受傷直後が最も重要です。 応急処置として、まずはすぐに冷水(水道水)で30分以上冷やしてください。冷やすことで炎症、腫れを抑え、痛みを和らげることができます。着衣している部位にやけどした場合は、「着衣のまま」冷却して下さい。
その後、早急に皮膚科、あるいは形成外科を受診してください。やけどが広範囲にわたる時(体表面積10%以上)は、至急、救急病院へ搬送して下さい。
最近では、湯たんぽや、ストーブの前で寝てしまうなど、低温やけどが増えております。 痛みが少ない分、軽症と考えがちですが、実は深くまで損傷している可能性が高いので、早めに皮膚科や形成外科を受診することをおすすめします。