水虫とは、「白癬菌」というカビの一種が原因でおこります。バスマットやスリッパ、 プール、温泉などでうつることが多く、白癬菌は湿った環境を好みます。
水虫は夏の病気と思われがちですが、実は冬も、一日中革靴をはいたり、女性ならば タイツとブーツでむれるため起こりえます。
水虫には様々な症状があります。
(1) 足の裏や足の趾間に小さな水ぶくれができて強いかゆみを伴う小水疱型
(2) 趾間の皮膚が白くふやける趾間型
(3) 足の裏の皮膚が厚くなって白く粉を吹いたような状態、ひび割れもできる角質増殖型
などがあります。
また、爪が黄色~白く濁って厚くなり、内側がもろくなってぼろぼろになる爪白癬もあります。
皮膚科での診察は、水虫と疑われる皮膚の一部をこすり取り、顕微鏡で「白癬菌」の 有無を調べます。 水虫と診断されたら、皮膚だけであれば外用薬で、爪にも入っている場合は内服薬での 治療が効果的です。
どちらも途中でやめてしまうと、水虫が完治せず再燃しますので、少なくとも3ヵ月以上は治療を継続することをおすすめします。
また、水虫と思いこんで市販の水虫薬を塗っても治らない場合があります。これは、市販薬にかぶれていたり、他の皮膚病の可能性がありますので、きちんと診察を受け、診断をつけることが大切です。
※水虫の診断に必要な顕微鏡検査は、事前に抗真菌薬を外用してしまうと、精度が極端に落ちます。
従って、市販の水虫薬などを使用する前に受診して検査を受けて頂くことをおすすめします。