突然、全身に虫刺されのような浮腫性の皮疹(膨疹)が出たり消えたりするもので、かゆみを伴います。 一過性に数日でおさまるものを急性じんましん、1ヶ月以上続くものを慢性じんましんと言います。
原因がはっきりしないことが多く、じんましんの半分以上は原因不明と言われています。 原因としては、食餌、薬剤、ウイルスや細菌、吸入物などが知られています。
また、圧迫・摩擦部に一致して出現する機械性じんましん、寒冷・温熱・日光じんましん、 温熱や疲労、精神的緊張などのストレスによって細かな膨疹の出るコリン性じんましんなどがあります。
さらに特殊なものとして、ゴム手袋などによるラテックスアレルギー、特定の食品(エビ、カニ、小麦など)を食べた後運動をするとじんましん、 呼吸困難、血圧低下などの症状が出る食物依存性運動誘発性アナフィラキシー、リンゴ、モモ、メロンなどを食べた後に口腔内に刺激感、咽頭閉塞感、じんましんなどをおこす口腔アレルギー症候群などもあります。
治療は主に抗ヒスタミン、抗アレルギー剤を内服しますが、全身に広がり、呼吸困難、ショック症状(アナフィラキシーショック)となった場合は、点滴、入院が必要となります。